昨今の解体業界では熾烈な価格競争が問題視されています。
解体工事は「壊すだけ工事だから安いはずだ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的な木造家屋で100万円ほど費用がかかってしまいます。これを大幅に下回る悪徳業者に解体工事を依頼して、トラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。

ミンチ解体から分別解体への移行


ひと昔前であれば、「ミンチ解体」という廃棄物の分別を無視した解体工法が主流であり、手間を掛けないことから短時間で安価に解体工事を行うことが可能でした。
しかし、平成14年に廃棄物の発生量の増大による環境破壊を危惧し「建設リサイクル法」が施工され、「ミンチ解体」は違法となり、手間を掛け廃棄物の分別をしながら解体工事を行う「分別解体」が誕生しました。

分別解体でかかる費用とは


建物を取り壊す作業は、分別を考え手間と時間を掛けて行う必要があります。
そのため、以前よりも人件費が掛かるようになりました。その他にも、解体に必要な書類を作成・提出するための費用、重機を使用する場合は重機の燃料費や回送費、解体工事中に発生する騒音や粉塵を防ぐための養生シート費用、解体工事で発生した廃棄物の処分費用など、「分別解体」を行うにあたり最低限必要な費用はこれだけ存在します。
また、廃棄物処理法によって廃棄物の処理方法が定められているので、建物を構成していた素材の種類によっては処分費用が高額になってしまうものもあります。例えば、アスベストは特別管理廃棄物と呼ばれ、運搬方法や処分方法が特殊なため処分費用は高額です。このように解体工事には様々な費用がかかります。

費用を抑える企業努力

環境破壊を防ぐため、ミンチ解体から分別解体に変わることによって増加した費用を抑えるために、工事期間を短くする工夫をして人件費を削減したり、重機の費用を抑えるために、1台の重機を複数の現場で使用できるような工程を組んだりと様々な企業努力を行っています。

悪徳解体業者の2大手口


真っ当な解体業者が企業努力を重ねて、解体費用削減に取り組んでいるのにもかかわらず、悪徳業者は別の方法で簡単に費用を抑える方法を有しています。それは大きく分けると2つあります。

1つ目は、法律を犯して処分費用を掛けずに廃棄物を処分する方法です。
これは一般的に「不法投棄」と呼ばれるものです。近年では、処分場と結託してマニュフェストを改ざんするなど手口が巧妙になってきました。解体業者が廃棄物を違法に処分すると、依頼者様も罪に問われる可能性が極めて高いとご理解ください。そのため、金額だけで解体業者を決める行為は大変危険です。
2つ目は、最初に安価な金額を提示して後から追加費用として請求する方法です。解体工事では着工前に判断できない埋設物などの別途見積りが必要なものが存在します。一般的には、依頼者様が現物確認を行い見積り金額に納得した段階で作業に入ります。しかし、事前報告をせず作業が終わった状況で不当な追加費用の請求をしたり、無いものをあったかのように追加請求をしてくるなど、悪質なケースも増加しています。

解体工事を依頼する側の立場として出来るだけ費用を抑えたいと思うのが当然です。不当な方法で仕事を獲得していく悪徳業者が増えることによって、清廉潔白な仕事をしている解体業者に仕事の依頼が来なくなり、このままではいずれまともな解体業者がいなくなってしまうという事態に陥ります。

認定協会の活動内容


「あんしん解体業者認定協会」は法令遵守で廉潔な解体業者を認定することにより、工事の依頼者様が「あんしん品質」「あんしん価格」な解体業者を見極めることが出来る環境を整えていく、といった活動を行っています。同時に、正しく適切な工事を行う解体業者を増やす活動も行っております。

また、実際に解体工事を依頼しますと、予期せぬ問題が発生することがあります。
問題になりやすいのは、現場の職人のモラルや、近隣住民の方々とのトラブルです。あんしん解体業者認定協会は、このような問題が起こらないように、職人の教育や顧客対応、工事品質、近隣対応などのルールを定め、「あんしん品質」「あんしん価格」の解体業者を増やすためのサポート活動も行っております。