遺品整理を自分で行う際・業者に依頼する際のポイント

大切な人が亡くなってしまい、故人のお住まいだった家屋を解体しなければならない時。故人に代わり家屋の不要品を処分し、大切なものは見つけ出して保管することを「遺品整理」と言います。
できれば自分たちで終わらせたいけれど、時間が取れない・気持ちの整理がつかない…というとき、遺品整理の専門業者に依頼することもできます。

専門の業者に依頼して遺品整理をする際の注意点

ihinseiri1

大切な故人の遺品整理ですから、信頼できる業者に適切に行ってほしいと思うのは当然のことです。後のトラブルを防ぐためにも、依頼する前にしっかりと業者を見極める必要があります。

業者選びの際に見るべきポイントは「地域密着型の業者であるか」、「営業年数はどのくらいか」です。
全国対応を謳う会社は、提携業者を紹介する中間業者であることが多いです。依頼した業者と実際に作業を行う業者が違うと、伝達漏れがあったり中間手数料として無駄な費用を支払うことになるかもしれません。
また営業年数は、長ければ長いほど、遺品整理の経験と顧客対応の経験があるということになりますし、大きなトラブルが起こった会社でないという証明でもありますので、見ておく必要があります。

業者に依頼したあと、遺品整理の下見に業者が訪れた際は必ず依頼主も同行するようにしましょう。必要不必要を勝手に判断されたり、遺品をずさんに扱う業者であるか否かは当日より前に判断した方が良いです。

遺品整理業者がどうしても処分できないもの

注射器をはじめとする医療用品は医療廃棄物に該当するため業者での処分が難しく、依頼主が市役所や医療機関に相談して処分する必要です。
仏壇や神棚などの宗教関連の遺品も宗派により処分方法が異なるので遺品整理業者は取り扱えません。

ihinseiri22

また遺言状のような法律的な有効性があるかもしれない書物や、灯油がガスボンベなどの危険物も、遺品整理業者が処分することはできません。専門の業者に依頼し、定められた処分法に則って処分しましょう。

自分たちで遺品整理をする際の注意点

ihinseiri3

何から手を着けたらいいかわからない!という状態に陥りがちな遺品整理ですが、おおまかな流れは、貴重品・形見の保管→物によって売却→リサイクルできるものを分別→不用品処分というものです。
貴重品・形見は、最初に見つけ出して保管しておいても、片付けの途中で発見することもありますので、確認せずに何でも処分してしまわないよう注意しましょう。

少しでも費用をおさえるためには、リサイクルをうまく活用すること、そして買い取り値が付きそうなものに関してはリサイクルショップやネットオークションを利用することです。
必ず何でも買い取ってもらえるというわけではありませんが、ご自分が不用と思っていた思いがけないものに価値があり、それによって遺品整理にかかった費用を補うことができた、というケースもあります。

また、ご自身で遺品整理をする際にも、不用品の分別は適切に行わなければなりません。
家庭ごみの中にはペットボトルや缶・瓶、紙パックや古紙など、リサイクル資源となる物も沢山あります。
一緒くたに処分するのではなく、可燃・不燃から、リサイクル可能資源の分別まできちんと行いましょう。