当協会は「解体業者を選ぶ際の決め手に関する意識調査」と題し、2023年7月にアンケートを実施しました。
このアンケートでは、実際の解体業者選びでお施主様が重視した項目がランク付けされています。
調査結果はリアルなお施主様の声であり、これから解体業者選びをされる方にとって気付きの多い内容となっています。
そこで、今回のアンケート結果について当協会の知見を盛り込みながら解説・アドバイスをさせていただきます。
解体業者選びに悩まれている方は、ぜひご参考ください。
アンケート結果から見えてきたこと
このアンケートは、家の解体工事をしたことがある男女133人を対象に、インターネットによる任意回答にて行いました。
調査した項目は「家の解体業者を探した方法」「解体業者を決めるまでに検討した業者の数」「家の解体業者を選ぶ際の決め手」の3つです。
アンケート結果から、お施主様の様々なニーズが浮かび上がってきました。
リサーチ方法について
私たちにとって身近な検索手段である「インターネット」が1位であることは想像に容易い結果ですが、次いで2位・3位には「紹介」がランクインしています。
あわせて、解体業者の実情が見えにくい「チラシ・広告」「自治体からの情報」といったリサーチ方法が下位にランクインしているのも注目したいポイントです。
このランキングからは、WEB上での口コミの閲覧や経験者からの紹介によって「間違いのない解体業者に依頼したい」「失敗を避けたい」というお施主様の切実な願いが伝わってきます。
実際に、よく知らない解体業者への依頼は「不法投棄」「高額請求」「近隣からの苦情」といったリスクが増すため、口コミを確認したり紹介を受けることは「トラブルのない解体工事への第一歩」として有効な手段です。
相見積りについて
「解体業者を決めるまでに検討した業者の数」についてのアンケート結果では、相見積りを行わなかった方が24.1%という結果でした。一方で、2~5社の解体業者を検討した方の合計は72.1%と、過半数以上の方が相見積りを行っています。
この結果からは「複数の選択肢の中から1番良さそうな解体業者を選びたい」という、解体業者選びに対するお施主様の積極的な姿勢が見て取れます。
あわせて、当協会が運営する「解体無料見積ガイド」をはじめとするマッチングサービスの利用者が増えていることも、この結果から予想できます。
個人のお施主様がご自身で複数の解体業者から相見積りを取得し比較・検討することは、難易度が高く現実的ではないためです。
実際に「自力で相見積りを取ろうとしたが、思ったよりも手間や時間がかかるため断念した」「ひとまず複数社から見積書を取得したものの、専門知識がないため自分では選べそうにない」という理由などから当協会に相談されるお施主様も多数いらっしゃいます。
解体業者の決め手について
「家の解体業者を選ぶ際の決め手」についてのアンケート結果は、1位「料金が安い」、2位「対応がよい」、3位「勧められた」、4位「口コミがよい」、5位「実績が豊富」でした。
住宅の解体費用は100万円を超えることも珍しくなく、想像以上の見積り金額に戸惑われるお施主様も多いです。また、施工物が形に残る建築工事と違い、形として残らない解体工事の性質上「できるだけ安く済ませたい」と考えるお施主様がほとんどです。
しかし「安ければ安いほどよい」という考え方はとても危険です。見積り金額が極端に安く、その理由が不明瞭な場合には、後にトラブルを招く業者である可能性があります。
例えば、不法投棄をしたり養生をしなかったりと、必要な工程を省くことで費用を抑えている悪徳業者も存在します。また、意図的に見積りを安く設定し、後から高額な追加費用を請求する業者もいます。
安心な解体工事のためには、料金以外で必要な条件を満たしている業者を先にピックアップしたうえで、その中から最安値の業者を選ぶのがおすすめです。
アンケート結果で2位以降にランクインしている「対応の良し悪し」「第三者からの評判」「実績の数」といった要素は、トラブルのない解体業者を選ぶための重要なポイントでもあります。
アンケートの詳細について
今回のアンケートは、プレスリリース・ニュースリリース配信サービスの「PR TIMES」に掲載されており、概要および結果が詳細に記されています。
アンケートの詳細をお知りになりたい方は、PR TIMESのページ「【家の解体業者を選ぶ際の決め手ランキング】経験者133人アンケート調査|一般社団法人あんしん解体業者認定協会のプレスリリース」をご覧ください。